あんまり注目されない、でも面白い、本気出せば主役だってくっちゃうぜ!な名脇役たちを救済する夢のシリーズ☆
新年初投稿であります!
皆さま!!!
今年もよろしくお願いいたします!
『名脇役シリーズ』記念すべき新年一発目は私の心の恋人『バジリオ先生』の紹介にしたいと思います!
え?バジリオって第一弾で紹介したのでは?
いやいや、
今回紹介するのはロッシーニ作曲《セヴィリアの理髪師》のバジリオ先生です!!
初演:1816年2月20日 ローマ
原作:ボーマルシェ「セビリャの理髪師」
台本:チェーザレ・ステルビー二
実はロッシーニや《セヴィリアの理髪師》は第二弾のバルトロ回でいろいろ紹介しちゃってるんですよね〜。是非是非そちらご覧ください!
とりあえず相関図を載せます!
この話は《フォガロの結婚》の三年前、伯爵と後の伯爵夫人ロージナの恋のお話です。二人は想い合っているのですが、ロジーナは後見人のバルトロによって部屋に閉じ込められています。そこで伯爵は何でも屋のフィガロに助けを求め、彼女を救い出すべく奮闘するのでした!
そして今回紹介するのが、
音楽教師 バジリオ
ロジーナの歌の先生として時々屋敷に訪れる人物です。バルトロの相談役(もちろん有料♡)でもあるので、ロジーナに近づく怪しい影に気づいたバルトロに助言をしたりします。そんなバジリオの助言のアリアを紹介します!
陰口とはそよ風です
穏やかに、気づかれず、密やかに、優しく
囁くように始まるのです
徐々に地上に降りてきて
小声でひそひそと流れ出し
そしてブンブンと人々の耳の中へと器用に入り込み
頭と脳を麻痺させて膨らんでいくのです
口からまた出て行くときは
さらに大きくなり
勢力を増して色々な場所へ走り回り
雷や嵐のようになります!
人を恐怖で凍らせるのです!
ついには溢れ出し破裂し
広がり倍にも膨れて爆発します
まるで大砲の一撃!
地震のように嵐のように
あたりの空気を鳴り響かせる大騒動です!
かわいそうに陰口を言われた男は
心もくじかれ踏みにじられて
世間から追い出されて再起不能となるのです
こわ〜〜〜
悪口こわ〜〜〜
伯爵の悪口を流して追い出そうとするのですが、普通に「めちゃ時間かからないか?」なんて思っちゃいますね(バルトロもツッコんでます)。
でもたしかに陰口は怖いです。
とにかくこのアリア、小さい風から嵐が吹き荒れて大砲をぶっ放すまでを表現するので、とにっっかく面白いアリアなのです。
必聴ですぞ!!!
その後もなんやかんやあって、大活躍なバジリオなのであんまり「脇役」感はありませんが、かき乱したりかき乱されたり愛すべきキャラです。
《フィガロの結婚》のバジリオとの大きな違いは声種ですね。そこも注目して聴くと面白いですよ!
実はVividでは昨年、アートにエールを!という企画で《セヴィリアの理髪師》「ドン・バジーリオ!」というワンシーンを映像作品にしています!
爆笑喜劇はVivid大得意! 是非観てくださいっっ!
https://cheerforart.jp/detail/1161
次回予告
→あの夫婦を紹介!