2ヶ月更新をサボりました!しれっと再開します。
2月4日に我らがVivid Opera Tokyoはついに!生配信でのオンラインオペラ公演を行いました。
演目は『桃太郎』、あの超有名昔話です。おじいさんは山へ〇〇しに、おばあさんは川へ〇〇しに行くあれです。
しかしこのオペラ『桃太郎』の内容は作曲家であり脚本も執筆した柏木恒希氏のほぼオリジナル!なんでも「桃太郎は桃から生まれたわけではなく、桃を食べて若返ったおじいさんおばあさんから生まれた」というアナザーバージョンを叩き台としているそうです。江戸時代はこちらの方が主流だったとか。つまりおばあさんはお母さん。でもオペラ版桃太郎は「おばあさん」と呼んでいました。失礼な話ですね。
今回、僕は演出担当だったので、事前に「桃太郎」をGoogle検索。さすが有名昔話、まとめサイトがたくさんありました。
中でも興味深かったのは「桃太郎はなぜ桃太郎なのか」。柿太郎、いちご太郎ではダメだったのかというお話です。桃太郎は鬼を退治しにいきますよね?鬼はどこに住んでいるのか。答えは北東です。古来より日本の風水で使われてきた陰陽五行において鬼門と言われる方角が北東なのです。そしてその方角を五行(木火土金水)で分けると「火」。そして火に打ち勝つ五行は「金」になり、金行を代表する果物が桃だそうです。また十二支で言う鬼門の位置(丑寅)の反対(裏鬼門と言うそうです)は未申。その場所からぐるっと十二支をなぞりながら鬼門を目指すと出会う動物は申(さる)→酉(とり)→戌(いぬ)となるのです。イノシシとネズミにも会うはずですがおそらくきび団子がなくなってしまったのでしょう。いやぁしかし「きび」は五行五穀で言うと「火」、鬼門の位置なんですよねぇ。流れ的に逆じゃない??と思ってしまうわけですが・・。それとも鬼の元に導く的な意味合いでもあるのでしょうか。ちなみに五行五穀で鬼門の反対にあるのは「米」。おばあさんも本当は米団子を渡したかったのかもしれません。しかし米は高価…!おじいさんおばあさんは予定外の子育てに、貯金もあまりなかったのかも。
などなど!
作品の背景を調べながら(Google検索しながら)、あーでもないこーでもないと考えを巡らせるところから演出はスタートするわけです!